第7回(守屋淳氏)ネゴシエーション研究フォーラムが開催されました。

平成25年10月5日(土)中央大学駿河台記念館にて、第7回ネゴシエーション研究フォーラムが開催されました。

第7回ネゴシエーション研究フォーラムの様子

ゲストスピーカーは作家の守屋淳氏で、「中国古典に学ぶ交渉」をテーマにご講演いただきました。

まず、「戦う者は相似る」という切り口で、クラウゼウィツの『戦争論』から戦略の類似性について解説していただいた後、次に「勝負師の条件」という切り口で、優れた戦略を作るためには「長い経験と幅広い教養」が必要であることを、将棋の世界を例に挙げてお話いただきました。また、優れた勝負師になるためには「彼を知り、己を知る」ことがいかに重要であるかを、孫子・老子・荀子などの思想や論語の記述などから解説していただくとともに、現代に生きる著名な戦略家の思想の根底にも、それが着実に根付いていることを実際の事例を挙げて紹介していただきました。

さらに、よき勝負師はよき交渉者であると述べられ、よき交渉者に必要な徳目として論語で述べられている「仁」を挙げられました。「仁」は交渉アナリストの精神である統合型交渉の実践と通じる面があり大変素晴らしいお話でした。

【講演者】守屋 淳 氏 プロフィール

moriya

1965年 東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
大手書店勤務を経て、現在は中国古典、主に『孫子』『論語』『老子』『荘子』などの知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした、執筆や企業での研修・講演を行う。著書『最強の孫子』日本実業出版社は繁体字と韓国語に翻訳されている。
中小から上場企業までの社長や第一線のビジネスマン、キャリア官僚等との勉強会を多数行い、常に最新の知見、情報を取り入れ、単なる古典の解説にとどまらず、時代背景や、現代の事例、エピソードを多々交えながらのスピード感ある飽きさせない講義に定評がある。
ホームページ URL http://www.chineseclassics.jp/

守屋淳氏 主な著書

  • 孫子 関連

孫子・戦略・クラウゼヴィッツ【プレジデント社】
新説 孫子の兵法 勝ち抜くビジネス戦略【日経BP社 】
孫子とビジネス戦略―成功し続けるリーダーと企業は何を考えているのか―【東洋経済新報社】
最強の孫子―「戦い」の真髄【日本実業出版社 】
孫子・呉子 (全訳「武経七書」) 【プレジデント社】 など

  • 論語と渋沢栄一 関連

現代語訳 渋沢栄一自伝 「論語と算盤」を道標として【平凡社新書】
ビジネス教養としての「論語」入門【日本経済新聞出版社】
渋沢栄一の「論語講義」(平凡社新書)【平凡社】
現代語訳 論語と算盤(ちくま新書)【筑摩書房】
論語に帰ろう(平凡社新書)【平凡社】

  • 戦略 関連

人生に・経営に・思索に活かす論語【日本実業出版社】
超要点解説とキーワードでわかる・使える クラウゼヴィッツの戦略【ソフトバンククリエイティブ 】
「勝ち」より「不敗」をめざしなさい (講談社BIZ) 【講談社】
戦略の名著!最強43冊のエッセンス
(講談社プラスアルファ文庫) 【講談社】

  • その他

20代の“生きる武器”中国古典の言葉:「10年後の自分」を変える知恵【三笠書房】
名経営者を救った中国古典の名言200【日経BP社】
幕末・明治の英傑に学ぶ【日経BP社】 など