プレジデント 2024年8月2日号の掲載記事について

 いつも交渉学について興味をもって学んでくださりありがとうございます。
 先日、プレジデント 2024年8月2日号に、日本交渉協会代表理事である私、安藤雅旺の取材記事が掲載されました。
 記事の取材を依頼された時点のタイトルは、「厄介な人にどう対処するか」というものでしたが、実際には「どうすれば、悪質なバカを合法的に退職に追い込めるか?」というタイトルに変わって発売されました。このタイトルは、私たち日本交渉協会の理念、そして交渉アナリストがめざしている交渉に関する考え方とは相いれないタイトルでした。記事をご購読された方が日本交渉協会の考え方について、誤ったイメージをもたれたのではないかと危惧しております。

 当方の合意なくタイトルが変更された点について、大変遺憾である旨をプレジデント社に伝えたところ、「不快な思いをさせてしまったことに対する謝罪」があり、「有益な情報を多くの読者に届けたいという思いで記事を作成している、編集部で強いタイトルを練った結果であること」をご説明いただきました。

 日本交渉協会は、広く一般市民、青少年を対象として、交渉力(人と人との関係の中からお互いが満足する成果を創造する過程)開発に関する教育事業、職業能力の開発に係る交渉学による普及・啓発事業を行っています。また、交渉学に関する広範な分野において調査研究及び教育普及・啓発活動を行うとともに、市民・団体等を対象に助言ないし支援・協力を行い、もって、社会の安定、国際協力等の公益の増進に寄与することを目的としています。

 交渉アナリストについては、交渉に関する学びを継続的に行い、統合型(協創型)交渉の実践により、仁の循環と合一の実現をめざす実践者となることを求めています。

 記事の内容は、ご一読いただければ、タイトルとは異なるものであることがお分かりいただけるものです。しかしながら、今回の記事タイトルは、私、日本交渉協会、交渉アナリスト、どの思想とも相いれないものです。その点をご理解いただけますよう、お願い申し上げます。私たちの理念を誤解させてしまうような状況になり、大変申し訳ございませんでした。今後も私たちは、交渉を通じて他者と根気よく対話を続け、よりよい関係をつくることに尽力してまいります。

2024年7月21日
特定非営利活動法人 日本交渉協会
代表理事 安藤雅旺