日本交渉協会の成り立ち
当協会の理事長藤田忠がハーバード燕京研究所へ客員研究員として招聘されたのは1973年のことでした。その時、ハーバードで、初めてハモンド教授の交渉力開発の講義に接しました。
その時、藤田が受けた印象は口では言い表せないほど、衝撃的だったといいます。ちょうどその頃、日本はオイルショックに襲われ、日本政府の稚拙さを見るにつけ憂国の思いに駆られ、同時に交渉理論 は、日常のビジネス活動でも強力な力を発揮し、また円滑な人間関係を作り上げる際にも、実に有用な英知であると痛感し、帰国後、藤田は機会あるごとに交渉力の重要性を訴えてきました。 ただ、当初はこの概念がまだ目新しく、「策士と思われるから人前では“交渉”を研究していると言わない方がいい」という忠言 をいただくこともしばしばあったようです。
しかし、ビジネスの世界では、終身雇用制から実力主義的な人事制度が主流となり、自分の利益と成果は自分で主張し、話し合いで確保する必要性が出てくるようになり、日常生活でも、多様な文化や価値観を持つ人と接する機会が多くなることで、コンフリクトや紛争は否応なしに侵入し、話し合いで平和的に解決する技術や科学が切実に求められるようになりました。
のちに藤田は、日本の学問として交渉学を立ち上げ、交渉学を体系的にまとめ、広く交渉者に学んでもらえるよう教育事業・啓発事業 を行うために設立したのが、特定非営利活動法人日本交渉協会です。
