交渉アナリスト1級会員
谷口 則彦
現在のお仕事についてお聞かせください
人材育成・事業承継・経営コンサルティング事業を核とした会社を経営しています。ビジネスモデルが短期的に大きく変化するなか、これら変化に順応し企業や地域の活性化に貢献できる人材を企業様と共に育成しています。また「100年企業を目指す事業承継」を基に後継者育成も行っています。
交渉学を学ばれたきっかけ(交渉学を学ばれる前に苦労された経験など)
勝つか?負けるか?勝負ゴトには必ずあることです。しかし、私たち人間が人生を歩んでいくなかで「全てが勝ち負け?」「みんながよくなるためには?」という想いが私の心のどこかにありました。2001年に独立し積極的に様々な挑戦をしていくなかで、多くの困難や失敗が連続する日々を過ごしていました。そんなある時、自分自身と向き合うことで原点回帰「みんながよくなるためには?」の想いが蘇り、いままで以上に強く意識するようになりました。ちょうどその頃に友人から「Win Winの交渉力」という情報を受け取り、この「交渉学」に辿り着きました。これが「みんながよくなる Win Win」を実践するきっかけとなりました。
交渉学を学ばれて現場でどう実践されていますか(統合型交渉の実践の例など)
ファシリテーターとなって、相手のために、世の中のために。「先代」と「後継者」の考えや価値観は必ずしも同じであるとは言えません。むしろ相反するケースが多くみられます。私が事業承継事業で実践していることは、これまで培ってきた技術と強い信念を持った先代経営者と、そんな先代を見ながらも現代社会で育った後継者、それぞれの「譲れない価値」と「譲れる価値」を明確にし、お互いの譲れない価値はそのままに、譲れる価値を交換することでコンセンサスをとりお互いの満足度をあげていきます。更にこれからの時代にあった新たな仕組みを協働で創り出すことにより、漸く次世代の事業活動がスタートします。即ち、私の役割は「統合型交渉」を基にファシリテーターとなってお客様の事業を次世代へ承継することにあります。
交渉学を今後どのように活かしていきますか(交渉に対する姿勢、モットーなど)
私は「三方良し」を目指しています。自分良し、相手良し、社会良し。自分自身も満足し、相手も喜び、そして地域社会もより良くなる。そのために交渉学をもっと深く学び、経験を積み、多くの方々に伝え、そして互いに成長し協働・共創することで「三方良し」を実現したいと私は考えます。