交渉アナリスト1級会員
日下部 優介
現在のお仕事についてお聞かせください
システム開発を行う会社の調達部門で、主にビジネスパートナー様との関係構築・協業拡大に取り組んでいます。
交渉学を学ばれたきっかけ(交渉学を学ばれる前に苦労された経験など)
独学により交渉へ取り組んでいた頃を振り返ってみると、主張をするだけの分配型交渉、勝ち負けにとらわれたゼロサム交渉であることが多かったように思います。上手くいくこともあれば決裂することもありましたが、様々な人物との交渉を経験する中で、立場が強い相手との交渉にはどのように対応すればいいか、また、分配型交渉をしかけられる側に立った場合の対応など、交渉を理論として学ぶ必要性を感じるようになったことが、交渉学を学ぶきっかけでした。
交渉学を学んでどう実践していますか?
まずは初期の段階で分配型交渉を避けることを念頭に置いています。
また、各種条件面の折り合いをとるために実施する交渉以外に、対社外・社内ともに、情報の授受についても交渉事として、統合型交渉に取り組めるように意識をしています。こちらが相手から引き出したい情報があるように、相手にも提供すべき情報があります。互いの関心に留意し、自身の主張だけではなく、必要であれば譲歩をし、柔軟なコミュニケーションを取ることで円滑な交渉が実施できるよう、心掛けています。
また、各種条件面の折り合いをとるために実施する交渉以外に、対社外・社内ともに、情報の授受についても交渉事として、統合型交渉に取り組めるように意識をしています。こちらが相手から引き出したい情報があるように、相手にも提供すべき情報があります。互いの関心に留意し、自身の主張だけではなく、必要であれば譲歩をし、柔軟なコミュニケーションを取ることで円滑な交渉が実施できるよう、心掛けています。
交渉学を学び今後どのように活かしていきますか(統合型交渉の実践の例、交渉に対する姿勢、モットーなど)
「燮」の原理としてあるように、相手を否定する人間関係としての交渉ではなく、人としてのやわらかさをもった交渉を続けていきたいと思います。交渉は、仕事に限らず、日々の生活から切り離せないものです。交渉学を生かしながら、関わりをもつ方々と互いに貢献しあえるよう、研鑽したいと思います。