特定非営利活動法人 日本交渉協会
特定非営利活動法人 日本交渉協会
交渉アナリスト1級会員
佐藤 和美
    現在のお仕事についてお聞かせください
    パラダイムシフトコミュニケーション®トレーナー・コミュニケーショントレーニングネットワーク®認定講師、大学教員をしています。この仕事を通じて、コミュニケーションの価値や可能性を日々体感しています。ここで扱っているのは、伝達手段としてのコミュニケーションに留まらず、「人や組織の意図・目的を明確にして物事を動かしていくこと」、「人や組織のパラダイムに気づき、基づくものを自ら選ぶ・または創作していくこと」、「お互いを活かし成長していくためのパートナーシップの創作」等が含まれます。交渉学の理論にとても親和性を感じています。
    交渉学を学ばれたきっかけ(交渉学を学ばれる前に苦労された経験など)
    教材研究を進める中で著書「交渉学ノススメ」に出会いました。
    交渉という言葉からは、奪い合う・勝ち負け・一方が損をするといったストーリーが浮かぶ、ビジネス上の取引や外交場面を想起する、といったことがあるかもしれません。しかし私が体験した震災と避難する日々は貨幣を活かす場も物流も消失した社会でした。その中で生活を繋いでくれたのは数々の「交渉」だったのです。それに気づくと、就活や結婚・子育て・チームビルディング・人生のライフイベントをいかに生きるか等々・・、人生のあらゆるところに「交渉」場面が存在することに意識が向きました。人生で欠かすことのできない、更に言えば、双方の人生や企業、社会を多義的により豊かにしてくれる「交渉」について学問として体得したい!と、突き動かされるように申し込みをしました。
    交渉学を学んでどう実践していますか?
    「今日の会議では、圧巻のアイディアを生み出し、みんなの士気を高める時間にしたい!されど・・と逃げ腰になったとき」、「この仕事、一人で片付けてしまうか、と意に反する思いが浮かんだとき」、「自分にとっては異色のステークホルダーと共同作業をする解とき」、統合型交渉の理念に立ち返ります。そして、協創による価値の創造により描いた未来から今に戻ってコミュニケーションを起こすようにしています。
    意見が異なることは非なることではなくなりました。戦って意見を押し通すでもなく、遠慮して相手に沿うでもなく、異なるからこそ対話によって創り出すことができる新たなものに感動しています。
    交渉学を今後どのように活かしていきますか(統合型交渉の実践の例、交渉に対する姿勢、モットーなど)
    特に統合型交渉においては「相手をしっかり聴くこと」、「自分や自社の目的・意図に立ち返ること」、「自分を表現すること」、「お互いを活かし合い共に喜び合えること」が求められると感じていますし、魅力でもあります。そしてこの「」の中のフレーズは教育においても扱われるべきことだと考えます。そこで私は、交渉学を授業や企業研修に導入すべく、場面や年齢に応じた教材を開発していきたいです。また、パラダイムシフトコミュニケーション®のコンテンツとの切り口の違いを活かしたプログラムを開発し、重厚感と汎用性のある研修を届けていきたいと考えています。